衆議院議員手塚よしおWEB。立憲民主党 東京都第5区(世田谷)。都議1期、衆院5期、元内閣総理大臣補佐官。現在、立憲民主党幹事長代理、東京都連幹事長など。

2004年2月15日 内野席「嘘という大罪」伊藤 悠

辻元清美元衆議院議員に執行猶予つきの有罪判決が下りました。罪に問われたのは秘書給与問題。名義貸しによる、実体のない秘書が国から秘書給与を騙し取ったとされる事件です。
庶民的で、わかりやすい語り口で人気を集めた辻元元議員には、いまだに世間の批判と同情が入り混じっているように感じます。事実、辻元元議員は秘書給与を飲み代や装飾品に使い込んだわけではなく、本来、事務所からの支出でまかなわれるべき私設秘書の給料に流用していた点で同情を、嘘をついたという点で批判を集めたといえるでしょう。公設秘書を2年勤め、事務所経営にも携った実体験から私も多少の同情を感じるところです。
2000年6月に23歳で公設第1秘書に就任した私の給料は、それまでの3倍増になるという、プロ野球選手顔負けの昇給をとげた一方で、事務所の同年代の秘書との給料格差が友情を壊しかねない金額に膨れ上る事態を招いたことがあります。どんな口実を並べても、同じ年で給料格差が2倍では、誰でも嫌気がさすのは当然で、公設秘書の給料が私設秘書に振り分けられないか?というのは手塚事務所も抱えていた最大の労使問題でした。その点で、秘書給与問題は終わったことではなく、これからどのように改善すべきかを検討しなおす出発点であるべきでしょう。
しかし、同情を感じさせる辻元元議員が昨年の総選挙に出馬できない事態にまで追い込まれたのは、やはり、ついた「うそ」の代償でしょう。最近の経歴詐称問題でも、ついた嘘に対する国民の批判は大きいものがありました。
ところで、小泉総理が米英支持に回ったときの発言で、イラクが大量破壊兵器を有していると信じるに足る証拠をアメリカから見せられた、としていましたが、証拠を見せたはずのアメリカ政府高官が「大量破壊兵器はなかった」と発言している今、ついた「うそ」の代償はどのようにとられるのか、実体のない秘書以上に、実体のない証拠の行方に注目したいものです。

内野席・外野席

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