衆議院議員手塚よしおWEB。立憲民主党 東京都第5区(世田谷)。都議1期、衆院5期、元内閣総理大臣補佐官。現在、立憲民主党幹事長代理、東京都連幹事長など。

2010年10月4日 外野席「実績の実態」中村公太朗

 街中にポスターが目立ち始めました。議会も何となく浮つき始めました。
 来年4月の統一地方選挙に向けて、年末あたりまで準備が加速し、年明けからは活動が本格化するってのが、大半の地方議員のスケジュールではないかと思います。
 さて、街にポスターが増えるということは、それに連動してポストに入るビラの種類も増えるということに相成ります。こうした発信物を見ていて良くあるのが、「私はこれをやりました!」と大きくアピールされた内容。まさに新聞一面のスクープよろしく、いやむしろ号外かと言わんばかりにドド~ンと大きな文字が飛び出してくるわけです。
 ところが現実の話、議会で可決されるものは当然過半数の賛成を持って成立しているので、100%個人のおかげというのはほとんどありません。世田谷区議会は過半数を占めている会派はありませんから、どこか単独の会派のおかげってことすらないんです。もちろん世田谷区議会民進党が賛成して成立した条例なんて、それこそ山のようにありますし…。じゃあ何を持って自分がやったと主張するのかといえば、そのへんは結局あいまいで、言ったモン勝ちっていうのが実態のようです。
 だから、街にビラが出回る毎に議会の中で
「あいつのビラは言い過ぎじゃない?」
とか
「あれは嘘だよね」
とか
「あれは何年も前からウチが言ってた政策なのに」
というような意見が飛び出たり、しまいには議会で問題になったりするんです。
 誰がやったより、どう変わったかが区民には大事なんですけどね。そりゃ真っ先に声をあげて、それが日の目を見て、思い入れの深い政策はありますよ。
 初めて駅に立った時から言ってきた議員の交通費の問題。区議会議員が本会議や委員会に出席するたびに支給されていた費用弁償6000円。今年からやっと実費支給に変わって約1000万円以上の予算減になりましたし、先日の参議院選挙後に話題になった、国会議員が月半ばで就任した場合に丸々1ヵ月分の歳費が支給されているのが寄付で返還できるように変わったのも、そもそも2000年に初当選した手塚さんたちがずっと主張してきた内容でした。
 感慨深いのは事実ですし、目指した社会の一端が実現したのも事実ですが、一方で決してそれがゴールではない中で、やったことを誇るよりも次にやらなきゃいけないことを伝えていくことの方が重要だと思っているんですけど、どうやら少数派のようです。
 普段はあまり区政が注目されない中、土壇場でしっかりアピールすることが得なのは理解できますが、今年税収が150億円も減り、来年も同じような見通しという待ったなしの状況で、目指す対応策をちゃんと示すことこそ必要な発信なんでしょう。
 まぁとにかく4年に1度モソモソと動き出して、出どころのあいまいな勲章を誇るような議員には決してなるまい。それが東京5区の、民進党が創り上げてきた政治文化。手塚イズムなのですから。

内野席・外野席

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