衆議院議員手塚よしおWEB。立憲民主党 東京都第5区(世田谷)。都議1期、衆院5期、元内閣総理大臣補佐官。現在、立憲民主党幹事長代理、東京都連幹事長など。

2007年9月1日 外野席「民主党らしさ」中村公太朗

 世田谷区議会民進党控室の扉が開き、同僚の上杉裕之区議が駆け込んできた。
「中村さん、聞いてくださいよ! 私、考えたんですが、最近の傾向として役所は○△×▲…、だから会派としては*@▽∴…」
 世田谷区役所に18年も勤務し、誰よりも区政を知り尽くし、区役所が最も怖がる区議会議員。そんな上杉さんは、誰からも一目置かれる実力派かつ、誰からも好かれる好漢である…が、残念ながら若干話が長い。いや、ヒジョ~に長い。
 そして豊富な経験と知識をもとに、まだまだ勉強中の新人にもハイレベルな話題を、とてもついていけない専門知識を織り交ぜながら容赦なくぶつけてくるのである。久々に遊びにきた孫に嬉々として語りかけるおじいちゃんのような上杉さんのマシンガントークを聞き流しながら、心の中で(すいません、次回までにはしっかり勉強しときますんで…)と、呟いてお手上げの万歳をし、緊急避難の意識漂流・幽体離脱を試みた。
 両手を掲げたままの幽体が、そういえば当選が決まった時にした万歳からあっという間に4ヵ月も経過したんだなぁなどと思いを馳せれば、瞬く間に「ここまで」に意識が飲み込まれて行った。
 新人区議が最初に行うのは記念植樹だという。わざわざ税金で大きな木を植えることに強い違和感を感じながらも、悪しき慣例を廃止する術すら分からないヒヨコ区議たち。と思いきや、当日はなんと雨で前代未聞の中止。天のくだした無駄遣いNOに勇気をもらった、そんな5月。
 共産党議員に向けて野次っていた自民党議員の口も閉じ、檀上に窺うような視線を投げかける。注意しても若干裏返る声、目に入ってこない持ち時間を刻むタイマー。本会議場で一般質問を終え、経験不足を痛感する反面、11人へと躍進した民進党会派の注目度がとても高いことを実感した6月。
 記録的な暑い夏に、歴史的な熱い歓声が沸き起こり、参院選が熱くなる。野田さんの盟友長浜さんを筆頭に、小泉さんより渋い白銀の江田議長、手塚さんの大先輩で耳の大きな西岡議運委員長、そして躍進の立役者の新人議員たち。民進党のこれからにやたらと期待が集まる7月。
 ヤメロと言われても続投し、己を捨てて和を重んじる。改造してもなおシンゾー破りの坂を30%まで転がり落ちていけば、迫る戦の準備が全国でスタートする。手塚よしお@充電中も、充電完了へと衣替えを終えて、リベンジを誓った都議・区議・秘書・学生の心にも火がついた。狼煙をあげよ!ホラ貝を吹きならせ!手塚らしさと民進党らしさを両手に抱えて、いざ出陣の時を待つ8月。
 ショートトリップから覚醒すると、ちょうど上杉さんの話も終わりに近づいていた。
 「・・・というわけで、最終的には民進党らしさが最大のキーワードだと思うんですよね」
あぁこの人もやっぱり生粋の民進党、生粋の改革派なんだとあらためて思えば、とめどない呪文も最後には何かを召喚してくれるような気もしてくる。
「そうですね、上杉さん。我々区議も民進党らしさ全開で行きましょう!」
と、熱い思いで固い握手をすると
「さすが中村さん、分かってらっしゃる。嬉しいからついでにもう一つお話しますと…」
 その後2時間上杉さんの話は続き、何かが召喚されるどころかこちらが昇天してしまった。今日また一つ「ヤブヘビ」を身を持って覚えた。新人区議はまだまだ勉強が必要なようだ。

内野席・外野席

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