衆議院議員手塚よしおWEB。立憲民主党 東京都第5区(世田谷)。都議1期、衆院5期、元内閣総理大臣補佐官。現在、立憲民主党幹事長代理、東京都連幹事長など。

2017年6月3日 内野席「目黒区、分断!?」西崎 翔

いまだ続く森友問題、前復興大臣の任命責任、天皇の退位、共謀罪…。
後半国会でも注目すべきトピックは数多ありますし、今月告示される都議選に向けて各党とも浮足立ち始めている時期ではありますが、それにも劣らない衝撃的なニュースが業界を駆け巡りました。それは、小選挙区の区割り変更です。
1票の格差は基本的人権に関わる問題であり、解消しなければならないことは言うまでもありません。目黒区の全域が含まれ、手塚さんが選挙区としてきた東京5区は、特に1票の価値が低いとされている地域ですし、全国的な定数の見直しが必要であることは、我々もかねてから主張してきたところです。
しかし、先月4月19日に示された選挙区改定案についての勧告は、予想の斜め上を行く内容でした。東京5区については、世田谷区の一部が追加される一方で、目黒区の3分の1が長妻昭さんが総支部長を務める東京7区へ。
「だったら世田谷エリアを少し削れば良かったのでは?」
と思ってしまいますが、東京中を巻き込んだ複雑怪奇なパズルを前に、様々な思惑を忖度しながら線引きした結果なのでしょう。番地単位で刻まれている地域もあり、どちらの投票権を持っているのか分からない方も出てきそうです。
そして何といっても、独り言でも報告があったように、これまで手塚さんが居住し、事務所も構えてきた中目黒は完全に7区へ。立候補は可能だけれども自分への投票権はできないという摩訶不思議アドベンチャーな状況となり、今回の変更において最大級の影響を受ける選挙区となってしまいました。
手塚さんも早速、これまで縁の薄かった三軒茶屋駅での駅頭活動を開始したようですが、私にとっても、いずれ中目黒駅で長妻さんとマイクを握って並ぶ可能性は大いに有り得ます。7区の選対会議では、事務所の先輩である中村延子中野区議と打ち合わせをする場面も出てくるでしょう。影響は少なくありません。
しかし、原理原則から言えば、国会議員は「全国民を代表」していると憲法に記されています。つまり、どこの選挙区であろうと、地元への利益誘導ではなく、日本の将来を託すことのできる人物を選ぶのが本来の選挙のあり方ということです。
対応への苦慮ばかりが耳に入ってくる中ですが、ここは一つ、国政選挙の意義について、あらためて考えてみる機会にしようではありませんか。
とは言え、2020年の国勢調査以降には、アダムス方式に基づいた抜本的な小選挙区の見直しも控えており、総支部としての日常活動がやり辛いという現実的な側面も否定はできません。目黒区の北東部が5区に戻ってくることを願いつつ、私は引き続き、区内全域で活動させていただきます。

内野席・外野席

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