衆議院議員手塚よしおWEB。立憲民主党 東京都第5区(世田谷)。都議1期、衆院6期、元内閣総理大臣補佐官。現在、立憲民主党幹事長代行、東京都連幹事長など。

2025年4月3日 内野席「桜」細貝 悠

「4月が嫌い。社会全体が浮足立つこの季節が」20代はそう思っていました。
 4月は多くの始まりの音が聞こえてきます。新年度が始まり、学校では入学式、会社では新入社員が入ってきます。私個人でいうと、4月10日に誕生日を迎え、そんな晴れやかなこの季節が嫌いでした。凍てつく空気が、ぼんやりと薄暗い空が、家にいて良い、何もしなくても良いと言ってくれている冬とは違い、色鮮やかに街を彩ってくれている桜を見ると、「ああ、今年もこの季節がやってきたか」と思い、何かしなくてはならない、でも何もできていない自分に焦燥感を覚えるのです。
 手塚事務所の門を叩いて、まもなく6年が経とうしています。2019年参議院議員選挙前のある日。私はこの世界に足を踏み入れました。今でも思い出します。恩師から「暇か?」と電話越しに言われた時の声色、その3日後に蓮舫さんにお会いし「立憲民主党は好き?」と言われた時の体温、その日のうちに手塚さんにも会い「お前の出来ることは何か?」と言われた時の匂いを。
 訳の分からないまま、街宣車を運転し、チラシを配った前回の塩村あやかさんの参院選から、様々な選挙を経験してきました。今ではなんとなく選挙の本質もつかみ始めてきましたが、それでも各現場にいくと毎回学びがあります。先日も、故・大塚あかね市議の後任を巡って行われた羽村市議補選の応援に伺いましたが、事実上の与野党一騎打ちの戦いを林田あつこさんが競り勝てたことで、やはり選挙はやり方一つで結果が変わってくる、真正面から向き合わないといけないと改めて気づかされました。
 今年は、夏の参院選に加えて、その直前の6月に東京都議会議員選挙があります。ともに今後の立憲民主党の行く末が決まる重要な戦いです。人の選挙だからと、小手先で手伝うのではなく、真正面から向き合い僅かでも勝利に近づけられるよう動いていきます。
 政治の世界は、時の流れを振り返りやすいです。毎月のように行われる様々な選挙が記憶の道標となるからです。そして、その始まりだった参院選がまたやってきます。
 一方で、区議会議員の任期の折り返しとなる現在、20代に置いてきたはずの焦燥感を再び抱いています。手塚よしお衆議院議員の秘書として、目黒区議会議員として、目の前の物事に真摯に向き合ってきました。しかし、それは与えられた役割をこなしているに過ぎず、自分の足で立ち、自らの意志で道を切り拓いていないのではないか。もちろん物事は、役割を与えられ、その中でいかに役割を果たしていくかでしかありません。本来であれば得るはずのない分を超えた立場を頂いていることも痛感しています。ただ、私が感じているのは、まだ何も成し遂げていない、ただこの場所に存在しているだけだということです。きっとこの感覚は、何を成しても、どんなに状況が変わろうとも、今後もずっと抱き続けるのでしょう。
 しかし、この渇望を手放すつもりはありません。まだまだこれからです。いつかきっと、綺麗な桜を楽しめる日がくると信じています。

内野席・外野席

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