衆議院議員手塚よしおWEB。立憲民主党 東京都第5区(世田谷)。都議1期、衆院5期、元内閣総理大臣補佐官。現在、立憲民主党幹事長代理、東京都連幹事長など。

2016年3月4日 外野席「愛着」中村公太朗

 長年慣れ親しんだものには愛着が生まれます。
 太古の昔から人が持つ潜在的な愛執、人が人として当たり前のように感じる情愛、それが愛着というものではないでしょうか。
 例えば、長年使った歯ブラシの毛先がラッパズボンのように末広がり、新人の登場とともにゴミ箱行きかと思いきや風呂場の細かいカビ取りに活躍の場を与えられる。
 例えば、思い出のたっぷり詰まったTシャツの丸首が自然とU首へ、さらにVネックへと変貌を遂げ、しまいにはそろそろオヘソまで見えちゃうんじゃないの!?というくらい使い倒して、遂にゴミ箱行きかと思いきや、雑巾として今度は廊下の清潔を守るという新しい使命を与えられる、これぞ日本の伝統ある麗しき愛着なのです。
 さて、ご存知のように、いよいよ「民主党」の名前が変わる日が近づいています。
 議員として丸9年、所属政党は民主党だけでここまでやって来ました。
 いや、16年前に手塚事務所の扉をノックしたときから民主党しか知りません。
 政権奪取以降、出すだけで冷たい対応をされることも時にはあった党名でしたが、正直無くなると思うと愛着たっぷりだと気付かされました。
 もちろんだからといって合併反対と叫ぶつもりは全くありませんし、党の決めることには粛々と従い、愛着を理由に執着してはいけないと思っていますが…、それでも一抹の寂しさが胸に去来するのは人情の定めでしょう。
 合併における影響はまだ想像の範囲を超えていますが、世田谷においては東京6区の衆議院候補者や東京5区の選挙協力体制の問題が焦点になっていくのでしょうか。
 我が世田谷区議会においても維新の党の区議ひとりが居ますが、保坂区政への態度は我々会派と180度違う中で合流出来るのかどうかも分岐点のひとつになります。
 いずれにしても未知の領域へ踏み込んでいく訳ですが、新たな挑戦をしていかなければ、諸々のハードルは超えていけるようでなければ、再度政権交代をするような強い政党にはなり得ないと認識しています。
「名前決まったの?」
 という質問を頂いても答えのない立場ですけど、
「合流どうなの?」
 と聞かれても歯切れのいい返しが出来ない今ですけど、これまでの歩みをともにしてきた信頼のおける若手の仲間たちと力を合わせて、これからも進んでいきたいと思います。
 どうか引き続き厳しい視線でのご指導に併せて、温かく背中を押して頂きますようにお願い申し上げ、民主党所属議員としての最後の「外野席」の筆を置かせて頂きます。
 ご笑読ありがとうございました。

内野席・外野席

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