衆議院議員手塚よしおWEB。立憲民主党 東京都第5区(世田谷)。都議1期、衆院5期、元内閣総理大臣補佐官。現在、立憲民主党幹事長代理、東京都連幹事長など。

2016年1月4日 内野席「ブレアに倣う」伊藤 悠

ブレアの改革。歴史的な長期政権となったサッチャー政権を中心に19年間続いた保守党政権にピリオドを打ったのは、若き40歳のトニー・ブレアでした。
保守党が当然の与党と呼ばれる一方で、万年野党に甘んじ、現実的な経済政策を打ち出せなかった労働党を「ニューレーバー」、つまり新しい労働党として生まれ変わらせたのがトニー・ブレアであり、その後の労働党政権を長らく牽引しました。
民主党のブレーンとして有名な山口二郎氏の著書に「ブレア時代のイギリス」という一冊があり、いかにして古い労働党をブレアが立て直したのか、見事に解説してくれています。
その一つとして、非常に重要なことが、リーダーの作り方でした。
実は、政権交代の立役者はブレアであると信じられていますが、著書によれば、ブレアの一代前の労働党党首ジョン・スミスの時代から、サッチャー政権で荒廃した教育の立て直しが、労働党の主要テーマになっており、その実現のために、党を挙げて強いリーダーを据える準備ができていたと言われています。
ジョン・スミスの急死を受けて、党首に指名されたブレアは、新自由主義でも社会主義でもない「第三の道」を提唱し、左右の対立軸から一歩抜け出した現実的教育、医療改革を打ち出すことに成功するのです。
こうした名称のつけ方と、国民のウケを意識した政策の打ち出し方は天才的だったといえるでしょうが、それ以上に、大胆な改革を党首に委ねることができた労働党の本質的な変化こそ、評価されるべきではないかと私は思います。
翻って、民主党は現在、合併か解党か98年方式かと、その路線についてお騒がせし、国民の期待に応えられていない状況が続いています。
この状況の中で、私が手本とするべきは、やはり当時のイギリス労働党なのではないかと思えてならないのです。
党名よりも、合併よりも大事なことは、国民を導いていけると思わせる強い党をつくる強いリーダーを、党を挙げてつくることではないでしょうか。
そして、一度、選んだリーダーには、党内改革できる大きな権限を集中し、賭けて物申さずの姿勢をとることが重要なのではないかと思えてなりません。強いリーダーをつくることは党内のコンセンサスが必要です。
党存続の危機に立つ民主党は、今こそ強いリーダーを支えるための党内コンセンサスを確認し、力強い政策を打ちだしていかなければいけません。
自分にも何か役に立つことがあるとすれば、この浪人生活の中で見聞きした問題点を現実的な政策に落とし込むことだとうろ思っています。都議選まであと1年半。第三の道となる政策を固めていきたいと思います。
本年も宜しくお願いします。

内野席・外野席

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