衆議院議員手塚よしおウェブサイト。立憲民主党 東京都第5区(目黒・世田谷)。都議1期、衆院4期、元内閣総理大臣補佐官。現在、議運筆頭理事、国対筆頭副委員長、都連幹事長など。

2009年3月1日 外野席「酒の記憶」蓮 孝道

 最近、日本人が海外メディアをにぎわせている。
 英語名「DEPARTURES」と呼ばれているのは、もちろんアカデミー外国語映画賞を受賞した滝田洋二郎監督「おくりびと」だ。日本作品としては、2002年宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」が長編アニメ賞を冠して以来7年ぶり、外国語映画賞としては史上初の受賞となるそうだ。
 実に誇らしい。日本の独特の死生観や文化が世界の人々に理解され、共感を持って迎えられたことを心から嬉しく思う。
 しかし、決してこれは日本の文化でもなんでもありませんよ、と心から世界の人々に言い訳したいのは、ローマで開かれたG7での記者会見だ。
「お、オバマせいけん・・・んぷっ」
 正直、腰が浮くほどビックリした。
 いつもより早く帰宅し、今年で94歳になる祖母と茶の間で見ていたテレビが、その醜態を晒していた。老祖母も思わず
「ほえ~」
という声を出していた。
 米メディアにサケ・プロブレムとまで皮肉られ、さすがの麻生総理もノー・プロブレムとはいかなかったようだ。
 サケ・プロブレムで思い出すのは、4年前の春。春爛漫、桜満開の洗足池。
 その日は、手塚事務所恒例、春の花見会だった。当時非常勤から常勤の秘書になった僕は、名前どころか頭の中まで春爛漫な先輩秘書と一緒に花見の準備にいそしんでいた。
 夜も更け、赤いちょうちんに照らし出された洗足池ほとりの桜の木下に陣取ると、楽しい酒盛りが始まった。春の陽気に浮かされて、ウキウキワクワクは松田さん(現目黒区議)ばかりではない。ひとり二人と狂っていく秘書たち。そして僕も・・・。
 はっ!と気付くとそこは見慣れた池尻の我が家。時計の針は午前7時を回っていた。その朝は、夏の都議会議員選挙を控えた世田谷の関口太一さんのお手伝いで奥沢駅前での演説が予定されていた!遅刻だっ!と思い、急いでベッドから跳ね起きようとしたが何かおかしい。手がタオルで縛られている。首が痛くて動かせない。手足が泥で汚れている。
 ほうほうのていで事務所つき、車で奥沢駅に向かったが、目の前はぐるぐる回り、冷や汗が止まらない。もちろんその日1日、仕事などできようはずもない。
 あとで聞いた話だが酔っ払った僕は、洗足池のほとりを転げまわり段差から落ちたらしい。泥だらけでフラフラな僕を2人の先輩秘書が我が家まで送ってくれたらしいが、ふたりは我が家で呑み直し、ベッドでうなっている僕が煩わしくてタオルで縛ったということだった。その先輩秘書に至っては、次の日出社してこなかった。僕も僕だが、先輩も先輩だ。
 酒にあれほど飲まれたことはあの日以来ない。反省もひとしおだった。しかし、政治と酒はきってもきりはなせないものと今でも勝手に理解している。
 無類の酒好きで知られるイギリスの元首相ウィンストン・チャーチルは、その晩年に、
「いつも思いだす。私は酒に飲まれる以上のことを酒から得た」
と回顧したそうだ。
 手塚事務所でのほろ苦い思い出は、笑い話として後日の酒と共に飲み下せる。しかし、責任ある政治家の発言には、酒に飲まれた笑い話で済まされないものもある。
 中川氏の辞任を傍観し、政治に対しては常にシラフでありたいと思い直した。

内野席・外野席

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