今日から6月。まもなく鬱陶しい梅雨。そして3週間後には都議選が告示されます。そんな中、安倍総理は政権発足以来、最大のピンチを迎えていると言っても過言ではないでしょう。蕎麦屋さながらに、モリに続くカケ。現在進行形の獣医学部新設問題は、前川前文科次官の証言や、個人的には懐かしい響きの総理補佐官による暗躍などが報じられ、おぞましいほどの政治権力の私物化が明らかになりつつあります。籠池氏を悪人に仕立てあげたように、政権に近い御用メディアを使っての前次官への個人攻撃。この国はいつからこれほど陰湿で息苦しい社会になったのでしょうか。岩盤規制に風穴を開けることは結構。半世紀に渡り認可されず、最近でも10数回も却下された学部新設の認可が、なぜここまでトントン拍子に進んだのか。状況証拠がこれほど積み上がっても、国民に対して説明をしようという姿勢がなく、傲岸不遜の極みに映ります。「李下に冠を整さず」。常に権力に対して謙虚な姿勢を持ち続けた野田総理の姿が懐かしくてなりません。10日ほど前に還暦を迎えたはず。諸々エネルギーに変えて、暑い季節を乗り切っていきたいと思います。