安保政局。安倍政権にとっては法案を撤回すれば、対米公約の反古になり、政権の求心力は一気に低下し、9月の自民党総裁選にも影響必至でしょう。一方、このまま「違憲」だという圧倒的な世論を敵に回して成立を強行すれば、政治の振り子が大きく振れる可能性も否定できない状況です。3年前の夏。消費税政局で東奔西走していた日々をどうしても思い返してしまいます。やらねばならぬという信念。しかし、党内一部の反対勢力の抵抗がある中、当時の野党だった自民党との駆け引きが水面下であり、さらに気を配るべき世論は思いの外、白けていました。まさに、止まるも地獄。進むも地獄。恐らく、安倍総理とその周辺も似たような心境なんだろうと想像します。ただ、こういう政局では、最後は世論がないがしろにされ、前へ前へと進むことになることは歴史が物語っている事実でもあります。梅雨空同様で、すっきりしない日々が続きますが、ここは反転攻勢の準備が必要でしょう。当分、駅前でコツコツです。12:20