安倍総理が国会解散を表明しました。総選挙の争点は増税先送りの是非としたかったのでしょうが、すでにすべての公党が先送りに賛成を表明している以上、もはや争点にはなりません。そこで、無理矢理争点化したのは「アベノミクスの評価」でした。4月の増税後に懸念されていた4月?9月の上場企業1106社の経常利益は、前年同期から約1兆3千億円増とのことで、確かにアベノミクスは効果が出ているようです。しかし、その実は大手10社だけで増益分の8割を占めていて、超大手企業のみの効果であることは一目瞭然。そして、一生派遣でしか働けないような法案を提案する姿勢には、格差拡大に対する問題意識はまるで見えてこないのです。富める者を富ませて、そのおこぼれやお裾分けで、それ以外の人も徐々に豊かにしていくというアベノミクスか、我々が掲げる分厚い中間層の復活を目指すのかが問われる選挙だと思います。どう考えても大義のない解散ですが、これで火蓋は切られました。屈しない野党の存在感で、正常な国政を取り戻すべく、覚悟をもって進んでいく所存です。22:20