日本人にとって忘れてはならない終戦の夏。すでに社会の中心世代が戦争を知らない世代へと変わってきていますし、時の総理も4代続けて戦後生まれです。昨日は、68回目の終戦記念日でしたが、おそらく安倍総理は自身の思いを抑えて、靖国参拝を見送りました。中国や韓国との関係がこれまでにないほど冷えきっている現状を考慮すれば、一国の指導者として当然の判断でしょう。一方、政府主催の戦没者追悼式での、総理の式辞からアジア諸国への加害責任の反省や哀悼の意を示す言葉がすっぽり抜け落ちていました。私も経験上、総理の演説原稿がどんなプロセスで完成されるかを承知していますから、安倍総理の歴史認識の特異性やその意図を改めて実感しました。戦争を知らない世代が、その子どもたちに何を伝えていくべきか。とても難しい課題だと思いますが、単純な私は愚息の手を引き、映画館で「少年H」を一緒に見て来ました。この秋で6歳になる愚息が何を感じてくれたかはわかりませんが、世の中がどう動こうが、流されることなく、冷静に物事の判断する力を身に付けてもらいたいと思いました。平和の尊さを実感できるとてもいい映画で、お薦めします。23:00