昨年の総選挙で、自民党は定数480の6割以上となる294議席を獲得。しかし、民主党政権が誕生し自民党が大敗した2009年の総選挙よりも得票数は減少し、得票率は43%にとどまります。つまり、4割の得票で6割の議席を獲得した選挙で、自民党の勝因は政党の乱立と低投票率ということに尽きます。それでも結果は結果。もう、これ以上総選挙については振り返らないことにしたいと思います。一方、得票とは裏腹に、あたかも自民党政権を待ち望んでいたかのような市場の反応も。株価は上がり、円安傾向も顕著。米国の「財政の崖」の危機が遠退いたことも手伝っての市場の反応でしょうが、期待の高まる新春の景気なのでしょう。安倍総理は、積極財政と金融緩和に突き進む様子で、防災という名のもとに公共事業の大盤振る舞いを復活させ、規制緩和などで企業の投資を誘い、長く続いたデフレからの脱却を目指すのが世に言う「アベノミクス」というらしい。黙って見守るしかないのが歯痒いところですが、国の借金がさらに膨らみ、物価が上昇しても、働く者の給料が上がるのはだいぶ先のこと。我慢、我慢の新春です。13:40