消費増税反対、原発再稼働反対、さらには尖閣の国有化問題などで政府の対応を批判し、今週も民主党から数名の離党者を出してしまいました。これから1年の間に衆・参それぞれの選挙があることで、自らの立場を考えた上での生き残り作戦との報道に信憑性があるようにも感じますが、個々のコメントは控えることにしましょう。国論を二分するような課題であっても「決める政治」を推し進める野田総理が、今の自らの心境を吐露するような国会答弁があり、傍にいる私の胸にも響きましたので紹介したいと思います。総理が引用したのは、J・F・ケネディ元大統領の実弟であり、自身も大統領予備選の最中に暗殺されたロバート・ケネディ氏の「幻想なき理想主義」という言葉でした。「理想だけを追いかけていては、政策遂行できない。現実だけを追いかけていたのでは政治に涙、ロマンがない」と。掲げた理想について、きちんと現実と向き合い、どう実行していくかが政治の要諦であることは言うまでもありません。野田総理は明後日、あのケネディ氏も講演したこともある、母校の早稲田大学大隈講堂を訪れて、記念講演をする予定になっています。14:30