社会保障と税の一体改革に関する、与野党の修正協議が遅々として始まりませんので、今日は選挙の話を少々。渋谷区民もそれほど注目していたとは思いませんが、昨年4月の渋谷区議選で次点で涙を飲んだ自民党のM氏と、1票差で最下位当選したみんなの党のK氏の1票が最高裁で無効とされ、得票が同数となり、公選法に基づく「くじ引き」でM氏が逆転当選を得たという報道です。私の住む隣の区で起きた選挙の明暗。命懸けで選挙を戦った者にしかわからないであろう天国と地獄。コメントさえ思い浮かびませんが、つい思い出してしまうのが1996年の総選挙です。現在の小選挙区比例代表並立制が初めて導入されたこの選挙で、現在今の日本の総理は、自民党の候補とそれぞれ10数万票を獲得した上で、僅か105票差で落選してしまいました。惜敗率は99.9%。筆舌に尽くしがたい無念であったはずです。その後の臥薪嘗胆の4年間の話は、私も総理から何度も酒席で聞かせて頂きました。地獄を味わった者の優しさと凄味。今日は正念場になればなるほど頼もしい総理の政治家としてのバックボーンを紹介させて頂きました。寛仁親王殿下の訃報に接し、謹んで哀悼の意を表します。17:40