昨日の党拡大国対役員会でのこと。被災地の情況報告ということで発言したのは、津波による壊滅的な被害を受けた岩手県陸前高田市が地元の黄川田徹代議士。「津波で妻も両親も息子も秘書も自宅も事務所も…すべてを失いました」と。教習所に行っていた娘さんのみ難を逃れたそうですが、一同涙なしでは聞けない話でした。遺体安置、死亡届け、葬儀、埋葬のすべてにおいて対応できない被災地の筆舌に尽くしがたい現状を淡々と報告されながら、最後には「それでも、昼間の地震で救われました。夜だったらすべてが無くなってました」と。聞いていた誰もが自分に置き換えたらと想像し、うなだれ、黄川田さんにかける言葉も失いました。今日告示された都知事選挙。「津波は天罰だ」とあまりに想像力を欠いた発言で物議を醸した現職知事が、出るの出ないのとすったもんだのあげく4選を目指し立候補。党勢の低下やこの大震災の影響も受け、党として有力な対抗馬を擁立できなかったことに、改めて忸怩たる思いを感じています。合掌。18:45