「尖閣諸島は日本の領土であり、領土問題は存在しない」というのが、あくまでも日本政府の立場。しかしながら、中国も同様のことを言っているわけで、基本的に領土問題については棚上げし、日本が実効支配しつつ、対立を避けてきたというのが実情です。今回の尖閣諸島沖で起きた衝突事故について、日本の検察側が日中関係などを総合的に勘案し、逮捕した中国側の船長を処分保留のまま釈放したことについて、まさに百家争鳴の如く様々な意見が飛び交っています。「弱腰外交だ」とか「中国には妥協しちゃいけない」などなど、うなずけないものばかりではありませんが、では、どんな対応が良かったということについてはほとんど言及されていないのが気になるところです。両国間の摩擦はそれぞれの国内で政争の具になることはしばしばですが、長期間することがそれぞれの国益に反することだけは確かです。政権党の一員としての自覚を持って、冷静に事態を見守りたいと思っています。13:25