今年度2次補正予算に盛り込む経済対策は、連立与党内の調整を経て総額7.2兆円で決着。財政を担当する野田佳彦財務副大臣も「今まで経験したことのない超多忙な1ヵ月になる」とのことでしたが、これでいよいよ本格的な来年度の予算編成に突入することになります。今年度の当初予算で約46兆円と税収を見積もっていましたが、厳しい経済情勢が続く中、法人税収の落ち込みが顕著で、最終的には約37兆円程度になるとの見込み。約9兆円の見込み違いは、事業仕分けで追い付く額ではありませんから、穴埋めに国債の追加発行も検討され、最終的には50兆円を超えると言われています。過去、国債発行額が税収を上回ったのは昭和21年度の1回きり。つまり、我が国の財政状況は、敗戦直後並みだと認識しなければなりません。景気対策と財政規律という「二兎」を追いかける非常に高いレベルの予算編成が新政権に求められているのです。何かと冬将軍の到来を実感する頃となりました。10:50