読書の秋です。我ながら相当な読書量を誇る私が、この10年でナンバー1に位置付け、この独り言でも何度か紹介させて頂いた、浅田次郎の「蒼穹の昴」の続編にあたる「中原の虹」が刊行されました。今作の主人公は満州馬賊の大頭目・張作霖。前作の西太后もそうでしたが、これまで歴史上決して良いイメージではなかった人物を、著者が公平かつ独創的に描いた夢とロマンと感動の中国歴史小説です。前作は単行本2冊でしたが、今作はさらに長編の4冊に渡るとのこと。私はすでに第1巻を読み終え、次巻刊行を首を長くして待っている状態で、おそらく手塚事務所内でも手垢がつくぐらいにたらい回しになることでしょう。血湧き肉躍らせるこの小説で、秋の夜長はアッという間に過ぎそうです。8:45