衆議院議員手塚よしおWEB。立憲民主党 東京都第5区(世田谷)。都議1期、衆院5期、元内閣総理大臣補佐官。現在、立憲民主党幹事長代理、東京都連幹事長など。

2014年10月1日「誕生」西崎 翔

「出産には立ち会った方がいいよ。父の自覚も強くなるし、人生観すら変わるから」
いつ子どもが産まれてきてもおかしくない、そんな時期になると、周囲の方々から刷り込まれるように受けてきたアドバイスです。
もちろん、時間が許せば立ち会いたいとは思っていましたが、国会では、まもなく臨時国会の招集というタイミング。議員の委員会での質問も予想され、にわかに事務所が慌ただしくなってきた中で、本当に許されるのかな、と不安に思っておりました。
しかし、幸いな事に金曜日の夜、それもジャイアンツが優勝した時に陣痛が始まるという、産まれる前から親孝行な子の計らいがあり、翌日土曜の明け方から、そのあと長時間を要する立ち会いに突入したのでした。
まだ暗い駅前でタクシーを拾い、病院に着いてみると、まだまだ余裕のある妊婦さん。最初のうちはテレビを見たり、建物の中を散歩しながら、定期的に起こる陣痛をやり過ごしていましたが、次第に笑顔が消えていき、本格的な痛みとの戦いが始まりました。
しかし、こんな時に男は何もできないものですね。私の想像を絶するであろう痛みに苦しんでいる妻の側にいても、何と声をかけて良いかも分からず、事前に病院から教わった通りに腰をさすってやるだけ。それが本当に役に立っていたのかは、今でも分かりません。
しかし、それなりに無我夢中だったのでしょうか。結局は18時間近くもかかったお産でしたが、酔っ払っていた訳でもないのに、長かったはずの時間の記憶はほとんどありません。私の感覚が開放されたのは、赤ん坊が産まれてくる、その瞬間でした。
その産声は、耳からダイレクトに心に届きました。天使の声、と例える人がいます。その通りだと思いました。産まれた瞬間から、あまりに私に似ている顔。こんなにかわいい赤ちゃんは今まで見たことない、と本気で思いました。3人で撮った初めての写真。夫婦から家族になったのだ。私が生きていく大きな、大きな目的ができたのだ、そう思いました。
執筆時点で、まだ生後2日。私の、そして息子の長い人生を考えれば、ほんの1コマかも知れません。しかし、自分でもハッキリとは分からない変化が、私自身に起きている。そんな気がしています。
「自分よりも大切な命ができるんだよ」
ふと、手塚が言っていた言葉を思い出しました。
さて、ようやく臨時国会が招集され、2ヵ月間の論戦がスタートしました。安倍総理にとっては、改造内閣で挑む成長戦略の具体的な中身が問われていく国会でしょうし、野党にとっては、どう連携して巨大与党に対峙していくのかを示す場でもあります。非常に期待の膨らむ新布陣で臨む民主党の戦いには、ぜひご注目頂きたいと思います。
結びになりましたが、いざ父親になったものの、右も左も分からない私に、どうか引き続きご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。

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