衆議院議員手塚よしおWEB。立憲民主党 東京都第5区(世田谷)。都議1期、衆院5期、元内閣総理大臣補佐官。現在、立憲民主党幹事長代理、東京都連幹事長など。

2007年9月10日「友達は両面テープ-インターン日記1」 大坂理恵

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 世の中の大学3年生の多くは、近い将来に就くべき職を見据えて動き出しつつあるこの夏。
 きっとどんな人でも、将来に迷いを感じた時期があるに違いない。それならば、志高く職業選択をしたであろう政治家の下で自分を見つめ直す機会も良いのかもしれない。
 政治の世界への興味関心や好奇心もさることながら、漠然と将来を考える手段の一環として手塚事務所に紛れ込んでしまった、自称・精神的ニートがひとり。
 慶應義塾大学経済学部3年、大坂理恵。モラトリアムを満喫するダメ大学生です。
 緊張しっぱなしで意味もないのに立ったり座ったりと見事に挙動不審だった私に、インターン初日に与えられた仕事は、ポスターに両面テープを貼る、通称「裏貼り」の作業。
 日々の活動のために最も重要とされるこの仕事は、最も地味な仕事でもあります。業務用絨毯テープのダンボール、そして見た目も枚数もたっぷりなポスターとのお付き合いはそれから数日続きました。
 最初はなかなか仲良くなれなかったものの、数時間無心で貼り続けるうちにすっかり仲良くなり、いまや相思相愛なんじゃなかろうかと思うほど。両面テープに愛着が湧きつつありました。
 しかし友人たちからは
「今日も両面テープ?」
などと笑われる毎日。その度に苦笑しながら頷きました。
 政治の世界は華々しく、そして近寄り難いものだと思い込んでいる友人にとっては、裏貼り作業なんて思いもよらない仕事なのでしょう。
 しかし、駅頭で道行く人ににこやかにチラシを配るものの、たまに受け取ってもらえなかったりしてしまう「華々しい世界の住民」たちは、あまり冷房の効きにくい事務所で両面テープに苦心するダメ大学生と、さして変わらない世界にいることに改めて気付きました。
 日が短くなるとともに少なくなるポスターの残り枚数。地道な仕事の大切さを教えてくれた両面テープとの別れも、あと数日で訪れます。
 仕事に興味の持てないダメ大学生が、仕事の楽しさと「普通の世界にいる、ちょっと変わった人々」について、あの頃笑った友人に力強く話せる日を夢見つつ、今日もカッター片手にテープを貼り続けます。

秘書日記

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