衆議院議員手塚よしおWEB。立憲民主党 東京都第5区(世田谷)。都議1期、衆院5期、元内閣総理大臣補佐官。現在、立憲民主党幹事長代理、東京都連幹事長など。

2007年8月14日「夏の記憶」 福岡由梨

 投票箱に投票用紙を入れる時、2年前のあの光景が頭をよぎった。2005年、今年と同じくジリジリと暑かった夏の日、私はスーツを来て国会議事堂にいた。
 手塚事務所でお世話になる前に自民党の議員のもとでインターンをしていた時だった。目の前でおこることに興味深々だった私は、自分が目で見たことを確認しようとテレビのスイッチをつけた。その時、愕然とし悔しい思いで一杯になった。自分の目で見てきたものと違った印象を受けたのだ。
 私が見てきたのは、他の人の意見を聞かずに押し切る首相の姿。でもテレビで映し出されるのは、改革を推し進める格好いい首相の姿。そんなテレビの力に後押しされ自民党は歴史的大勝を勝ち取った。
 メディアの責任と役割に問題意識を抱いた私は、自らの卒業後の進路をあえてテレビ局求めた末、この夏の選挙の開票は某テレビ局の開票速報本部で見守っていた。
 記者から伝えられる現場の票を書きとっていく度、もしかしたら…2年前の悔しさをはらせるかもしれない。そんな思いが時間とともに強くなり、果たして民進党は歴史的大勝を手にした。
「投票いく?」
 この夏、普段絶対に投票に行かないであろう友達に聞いてまわった。ギャル男もクラブにいそうなおねぇちゃんも、目をぱちくり
「ユリ、マジメだね。どうしたの?」
と聞き返す。
「自分の信じるものがあるなら公明だろうと、共産だろうとかまわないから、とにかく選挙なんだから投票に行こうよ」
と言っても、伝わらない人には伝わらない。税率だって政治で決まるのに、政治で世の中は変わらないし、まるで自分と関係ないことの様にみんな思っているんだと思う。
 さくらパパを見ていて思うのは、政治に今まで関心のない人を惹きつける魅力があること。難しい政策なんて、その人達の心を掴まないのなら、こういう役割の人もいてもいいかもしれないという思いになってくる。
 いずれにしても、民進党は大勝を手にした。しかし本当の戦いはこれからだ。政権交代へ向け、負けられない戦いがそこにはある。 

秘書日記

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