衆議院議員手塚よしおWEB。立憲民主党 東京都第5区(世田谷)。都議1期、衆院5期、元内閣総理大臣補佐官。現在、立憲民主党幹事長代理、東京都連幹事長など。

2004年11月29日 「小説幹事長」中村公太朗

 盛大な拍手に迎えられ、来夏の都議会議員選挙を控えて民進党から第1次で公認された候補者たちが壇上に列を作った。客席に向かって並ぶ年齢や性別様々なその背中を眺めつつ、数分前に民進党東京都連幹事長という大役を預かることになった手塚は、それまで務めてきた選挙対策委員長とはまた違った重責に、改めて身の引き締まる想いを感じていた。
 民進党東京都連新役員を迎えることとなったこの都連定期大会会場には、ピンと糸を張ったような緊張した、そして神聖な空気が流れていた。会場を埋め尽くしている参会者たちは、一様に真面目な面持ちで席に腰を降ろしている。喜びを押さえきれずに自然と口角が上がってきている一部の目黒・世田谷区議の面々を除いては…。
 襲名を終え会場から出た新幹事長に新聞記者が群がった。顔見知りの記者に囲まれて手塚の足は速度を緩めた。たった今日一日で肩書き以外に何が変わったのだろう、しかしそこには確実にそれまでとは違ったオーラを身につけた手塚がいた。(立場・役職が政治家を成長させるというのは、あながち間違いではないのかも知れないな…)などと思いをめぐらせながら、記者は質問を浴びせ掛ける。
 立場の変化で動き出した歯車全てが手塚の脳内を駆け巡り、適切且つ簡潔で今まで以上に重みを持った言葉が口から発せられる。
「来年の都議選の勝利が、私に課せられた唯一最大の役割であると…」
待ち構える記者の、ペンを握る手に力がこもる。
 取材を終えエスカレーターに運ばれ階下に消え行く手塚。確かに何かが変わっていく。手塚が新しくまとったオーラを浴びた記者たちの恍惚の表情と目にやどる希望の光は新たな時代の始まりを予感させた。
 手塚を乗せた車がブレーキランプを赤く点しながら、夜の帳に姿を消した。振り返ることなく既に携帯電話で打ち合わせに入るその背中だけが見えた。
 それにしても、手塚が出世しても筆者は随行秘書のまま。そして最近抜け毛も気になる。小説風秘書日記もあきられつつように感じる昨今。そろそろ新境地を開きたいところだ。

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