衆議院議員手塚よしおウェブサイト。立憲民主党 東京都第5区(目黒・世田谷)。都議1期、衆院4期、元内閣総理大臣補佐官。現在、議運筆頭理事、国対筆頭副委員長、都連幹事長など。

2007年2月12日「荒野を行く」 橘 秀樹

 政治の世界は常に競争にさらされている。常に選挙という洗礼を受けなければ生き残れない熾烈な世界なのだ。そのために政治を志す者は、自分の限界を知っていようがいまいが、自らの壁を乗り越えて行かなければいけないことが多々ある。
 海上保安庁の特殊救難隊のある隊員は、通常水深30mを超えると襲われる「窒素酔い」により正常な意識を保てなくなるなか、あえてゴーグルをはずし危険な状況に自らを追い込むのだという。それは「自分の能力の限界を知る」ことなのだろう。自分の能力の限界が不明確だとそれを飛び越してしまったり、あるいはできるのに簡単にあきらめたり…。
 「自分自身に限界を作るな」と、ずっと自分にそう言い聞かせてきた。
 目前に迫った統一地方選挙。知力、体力、気力、すべてにおいて自分の壁を乗り越えなければ到達できない僕の目標だった世田谷区議会への挑戦。まさに徒手空拳の戦い。そう、自ら想い描く理想の社会の為に。でも僕にはもっと潜水訓練が必要だった。どうしてわからなかったんだろう。薄暗い海底にどんな危険が潜んでいるのかわかりもしないのに…。
 挑戦を始めて1年以上が経ち、想像できない負荷がかかってきた。僕は脇目も振らず潜り続ける。でもいつのまにか「窒素酔い」にかかってしまっていた。正常な意識を保てなくなった僕は、様々な判断ができなくなる。息も絶え絶え、自らの命と引き換えに潜水を、つまり世田谷区議会への挑戦を続けることを自らの判断で断念したのだった。
 これからは海面から地上にあがって、心のままに荒野を行こう。いろんな経験をさせてもらった。今度はもう少しうまく歩いていけるはずだと思いたい。地上にあがってみると、ふと足元の「落ち葉」に気が付いた。妙に親近感を覚えた。
 夢はあるけれども、自分の力が及ばない。人生においてやるべきことは、人によって必ず違う。そう、荒野の「落ち葉」が教えてくれた気がした。

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