衆議院議員手塚よしおウェブサイト。立憲民主党 東京都第5区(目黒・世田谷)。都議1期、衆院4期、元内閣総理大臣補佐官。現在、議運筆頭理事、国対筆頭副委員長、都連幹事長など。

2013年3月4日 内野席「蓮君ヘ~1年ぶりの再会~」伊藤悠

 田舎というほかありません。人もほとんど歩いていません。ヤギがちらほら。舗装もされていな農道があちこちにあるような、農村の一角に、蓮孝道君のお墓はありました。
 もう1年が経ったのですね。30歳の若さで、癌のために亡くなった蓮君を偲んで、関口太一都議と一緒に、群馬県みどり市の蓮君の実家に行ってきました。
 あの朗らかで、邪心のない蓮君が育った土地は、こういうところだったのか、お線香を手にしながら、景色を見渡すと、都会の喧騒とは無縁の田園風景が広がっていました。
「世田谷でどうだ?」
と区議選出馬を勧められても、
「目黒でどうだ?」
と勧められても、蓮君は、故郷に拘り、東京での出馬を断り続けましたね。
 君の故郷に初めて行って、故郷に恩返ししたいと願った蓮君の気持ちを少し理解できた気がします。美しい小川のせせらぎがあり、木立が木漏れ日を落とし、お父さんが大事に育てたシイタケの樹が少しずつ育っている景色を見ると、君の寛大な心を涵養してくれた土地への愛着を持たずにはいられません。
 民主党が政権を失い、手塚さんも議席を失って、坂の上の雲を見失ってしまった僕ら若手にとって、何のために自分たちは議員をやっているのだろうか? なんて、ふと、よく考えるようになりました。政権を獲れば、日本はよくなる、とばかり信じて活動してきましたから、目標を見失ったのかもしれませんね。
 しかし、自分を育ててくれた故郷への恩返しがしたいと、本気で願って、東京とは別世界のみどり市に戻っていった蓮君の志を思い出すと、坂の上の雲がまた少し見えてくるような気がします。それは、駆け上がってつかもうとする坂の上の雲というより、道端のタンポポみたいなものかもしれませんね。足元をよく見ていれば、雲ほど壮大なものではなくても、道端に咲く一輪のタンポポを見つけて、心を満たすことができそうです。
 僕も秘書時代から数えて15年。政権交代という大仕事に向けて、邁進、ばく進してきましたが、しばらくの間は、新しい坂の上の雲を目指すより、君が想った故郷への愛情を思い返し、自分にできる仕事をコツコツと、一から始めてみようかと思います。
 世界は全て、ご縁のなかで、めぐり合っていると誰かが言っていました。総選挙で大敗した2か月後に、君の命日がやってきて、君の故郷でそんなことを想うのですから、やっぱりこれも縁なのでしょうか。
 そういう巡り合わせを、大事にしながら、蓮君の遺したものを、忘れずに大事にしていこうと思います。
 なあ、蓮。蓮はコツコツ、やろうとしたんだよな。いや、もう立派にやっていたのか。

内野席・外野席

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