衆議院議員手塚よしおウェブサイト。立憲民主党 東京都第5区(目黒・世田谷)。都議1期、衆院4期、元内閣総理大臣補佐官。現在、議運筆頭理事、国対筆頭副委員長、都連幹事長など。

2009年2月2日 内野席「選挙事件簿~チワワ監禁事件」伊藤悠

 金田一少年の事件簿よりよっぽど面白いのが手塚事務所の「選挙事件簿」だ。
 さあ、やってきました総選挙までの短い道のり。すわ政権交代か!と民進党には大臣就任に備えてモーニングを買っちゃっている議員さんもいるそうですが、備えあれば憂いなし。手塚事務所が備えるべきは過去の選挙事件簿を紐解き、珍事件に備えることだ。さてさて、どんな事件があったのか。
「あの不良少年達なんとかならないの?」
 2000年の6月。事務所の当時のベテラン女性秘書が目を吊り上げ苦情を言ってきたのは、1週間前に選挙スタッフとして入ってきた一部学生グループ7~8人のことだ。一部学生というのは、その通りで、現役大学生は2~3人。残りのメンバーは自分がどこの大学生だったかも忘れてしまったような中退組みのプー太郎だった。
「どうして彼らを事務所に入れたの?」
 当然の質問は批難の声として事務所の責任者だった僕に向けられた。
「だって、選挙目前なのに深刻な人手不足じゃない。後援会の人が『それなら若い奴紹介してやる』っていてくれたから、甘えてみたらこうなっちゃったわけ」
「だって、じゃないよ。知ってる?初日に彼らが着てきたのは竜の入ったスタジャンにジーパンよ。ここはビーバップハイスクールじゃないっていうの。それで、チャンとしたカッコしてきなさい、って言ったら何着てきたと思う? 黒のダブルのスーツに開襟シャツよ。これじゃビーバップから仁義なき戦いになっただけじゃない。もっと悪いっていうの。もう最悪。なんとかしてよ」
「でも、なんか悪いことしたわけじゃないから、『はい、すいませんでした。若い奴違いってことでお引き取りください』って言えないでしょ? まあ、もう少し様子を見ようよ」
「まったくもう」
と、ベテラン女性秘書も呆れ顔になっているとき、街頭から手塚さんが帰ってきた。
「いやー、疲れた。ちょっとトイレ」
「あっ、今、入ってますから2階のトイレを使ってください」
「そう、じゃあ、ちょっと上行ってくるわ」
 そう言って2階に上がる手塚さんを見て、追い討ちをかけてくる。
「ねえ、ちゃんと手塚さんにも言っておいてよ、彼らのこと。きっと手塚さんも迷惑するはずだから」
「そうかな、あれで彼らも礼儀正しいところがあるんだぜ。ほら手塚さんヤンチャなヤツ好きだから」
と、その時だった。
 2階から
「うわー!!!」
と、死体でも発見したような絶叫がしてきた。
「ちょっと何?」
「何だろ?」
 2人で2階に駆け上がると、信じられない光景が広がっていた。見れば、気でも狂ったように回転し続ける身元不明の子犬が手塚さんに吠え立てているではないか。
「おい、何なんのこの犬は?」
「たぶん、チワワです」
「そんなことは聞いてないだろ!何でうちの事務所に気の狂ったチワワがいるんだ」
「あっ!」
と言ったのはベテラン女性秘書。
「そういえば、昨日、彼らの一人が犬連れて歩いてたわよ。この犬かも。ひょっとして犬を事務所に置いて出かけちゃったの? ちょっと、もう最悪。悠君いい加減、何とかしなさいよ」
 確かに何とかしたくなってきた。
「ちょっと電話かけてみます。・・・・・・あっ、A君、君さあ、事務所の2階にチワワ監禁しなかった? 解放した瞬間に大変なことになってるんだけど」
「あー、すんません。もしかしてオシッコもらしちゃいました?」
「いや、漏らしそうだったのは手塚さんなんだけど。それはともかく、どうしてここに君のところのワンちゃんがいるのかな?  僕は君たちのお陰でとっても冷たい目線を浴びているんだけどね」
「それが聞いて下さいよ。ちょっと長くなりますけどいいですか?」
「うん、全然よくないよ」
 この時、僕はこれが珍事件のほんの序章に過ぎないことをまだ知らなかった。
 こうして、手塚さん初当選の総選挙は幕を開けたのでした。
 事件簿は次回へと続く、ちゃんちゃん。

内野席・外野席

内野席・外野席

  • facebook
PAGETOP
Copyright © 衆議院議員 手塚よしお All Rights Reserved.