衆議院議員手塚よしおウェブサイト。立憲民主党 東京都第5区(目黒・世田谷)。都議1期、衆院4期、元内閣総理大臣補佐官。現在、議運筆頭理事、国対筆頭副委員長、都連幹事長など。

2007年1月18日 内野席「改革者なら智恵を」伊藤悠

「こちらは○○候補でございます。こうしたお願いが出来るのも、あと1日。笑っても泣いても最後のお訴えでございます」 
 また来たよ。また絶叫している。甲高い声で、いつものせりふを。
 勝ちたい、勝たせたい、その気持ちは理解できる。でも勘弁して欲しい。でかい車のでかいマイク。ここは住宅街のど真ん中で、今日は心休まる休業日だよ。「泣いても笑っても」って、最後の訴えを惜しんでいるようだけど、我が家の子どもはお宅の声で本当に泣いちゃってるんだよ。
 はぁー、テレビを携帯で見れる時代に選挙カーってどうなのよ…。
 4年前の今頃、僕は初めての自分自身の選挙準備を始めていた。自分の政策を作る楽しみ、街頭演説を始める緊張、伊藤事務所という看板がかかることの照れとぎこちなさ。全部が楽しみで、全部が初めての重圧だった。しかし、満足感がある。このために努力してきたという。
 しかし、一つだけどうしても気が進まなかったのが選挙カーの準備だった。政治家になるなんて思うずっと前から僕は選挙カーが大嫌いだった。選挙だから仕方ないといわれても、聞こえてくるのは名前の連呼と低速運転に怒りを覚えた後続車のクラクション。そこに笑いも感動も全くない連呼行為に、一体こんなことで貴重な一票を投じる人が果たしているんだろうかと疑った。その記憶がどうしても抜けなかった。
 4年前の今頃、思い切って手塚さんに相談した。
「選挙カーを使わない人はいるんだろうか?」
「泡沫(当選見込みのない候補)以外はみんな使うんじゃない。だけど、使いたくなければ使わなくったっていいさ。目黒はいくらでも駅もあるんだから、駅前にスピーカーを置いて喋れば十分。その代わり、立ちっ放しだから体力勝負だろうけどね」
 2003年4月。「選挙カーを使わない」選挙運動が始まった。朝2時間、夕方3時間、駅前に立ち続ける。出来るだけボリュームは下げる。一箇所だけだと迷惑なので、駅を変えながら話し続ける。
 連呼はしない。ウグイスもいない。だから、3時間分の候補者自身のスピーチ力が試される。
 酔っ払いに絡まれる。待ち合わせの若者に邪魔者あつかいされる。ときには待ち合わせの若者に「あのさー、変な人が喋ってるところにいるからすぐ分かるよ」みたいな目印にされる。
 しかし、何よりこたえたのは、後援者から「候補者の姿が見えない」とか「駅を使わない人に声が届かない」と言われたことだ。これには納得も反省もした。
 ある人の選挙応援に行った時、その人は選挙カーを使っていて、団地の中で車を停めて演説をした。たかだか2~3分の説得力のある演説だった。その時、3階のベランダに、4階のベランダに人影が出てきて、聞いている。頷いてもいた。演説が終わると候補者はその人に大きく手を振ると、その人もまた手を振り返してきた。
「あの人は知り合い?」
ときいたら、初めての人だという。
 連呼と演説は明らかに違う。これだ、この違いを、駅頭と選挙カーの違いだと勘違いしてはいけない。
 駅頭でも連呼は人の胸をうたない。選挙カーでも演説は人の胸を打つときがある。
 僕も手塚さんも引き続き選挙カーを使わない運動をしながら、同時に、駅だけでない演説方法を考えたいと思う。智恵と体力はお金がかからない。人と同じじゃつまらない。
 改革者なら果敢に選挙方法も改革していきたい。

内野席・外野席

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