衆議院議員手塚よしおウェブサイト。立憲民主党 東京都第5区(目黒・世田谷)。都議1期、衆院4期、元内閣総理大臣補佐官。現在、議運筆頭理事、国対筆頭副委員長、都連幹事長など。

2006年10月7日 内野席「リアルパワー」伊藤悠

 ちょっと前に読んだ岩見隆夫氏(毎日新聞顧問)のコラムの中で、大臣になる政治家の分類というのが面白かった。原稿が手元にないので正確ではないが、大臣になる政治家には4パターンあるそうだ。
 1つ目のパターンは何度も大臣を歴任し総理になる人。
 2つ目のパターンは何度か大臣を歴任して最後は議長になる人。
 3つ目のパターンは何度か大臣をつとめて引退する人。
 4つ目のパターンは1度きりしか大臣の椅子が回ってこない人。
 さて、知っている国会議員を思い出すと必ずこの分類に当てはまるんではないだろうか。1つ目は思い出すまでもないから割愛。2つ目のパターンは綿貫民輔さんや河野洋平さんなどが上げられる。3つ目も4つ目も、ちょっと考えれば該当者がたくさんいるから説明の必要がないだろう。
 ただし、説明したいのは真の権力者、実力者が誰かというエッセンス。閣僚名簿が発表されれば、誰が官房長官で誰が外務大臣かと、マスコミは色めきたって報道するから、見ている視聴者は、閣僚名簿と党三役人事で権力の所在を測りたがる。
 しかし、真の権力者が主要閣僚を何度もやった人とは限らない。現在の派閥の会長として名前を連ねる人とも限らない。その時々の幹事長とも限らない。
「それはねえ、なんともいえないけど、一定の鉄則があるんじゃない」
 いつだったか竹下登元総理の話題で盛り上がっているときに手塚さんから聞いた。
「まず、つまらないポストに恋々としない人。ポストにどん欲になり始めると、貧すれば鈍すで、周りに気を使えなくなるだろ。偉くなる人の気遣いは凄い。小渕さんだって、竹下さんだって、並みの気遣いじゃないぞ。ブッチホンなんて笑って茶化してるけど、総理になってあんなにマメな人はそういないよ。偉くなるのはねえ、最後までポストを人に譲れるような人なんだよ。竹下さんみてみろよ。同期が全員閣僚に入ったって、自分は最後まで譲って譲って、総理大臣だぞ。自分、自分、じゃひとはついてこないとこを、竹下さんや青木幹雄さんあたりはとっくに分かっているから凄いわけ。だいいち、『閣僚を引き受けてくれ』って言われて、人に譲っちゃうなんて、よっぽど自分に自信がなきゃ、できないよ。このポストは俺にとって人生最高ポストじゃないって自信がなきゃできないだろ」
 だから、閣僚ポストを人に譲れる人は「偉く」なる。それはその通りだ。
 さて、安倍内閣の顔ぶれはどうだろうか?
 総裁選挙がスタートするやいなや、競うように安倍支持を打ち出し、猟官運動を展開した先生方。人に譲るどころか、人を掻き分けて大臣ポストを取りにいく浅ましさ。もはや竹下さんも青木さんもいないのだろうか?
 気になる男が一人いる。
 もはや大臣ポストには目もくれず、ポストを求めるどころか配分する存在。
 それが中川秀直幹事長だ。きっと、総理にも関心なし、議長にも関心なし。ただひたすらに権力のありかを知り尽くす彼こそが、リアル権力だといえる。
 権力の本質は「人事である」とは、誰かが言っていた言葉である。人事とは頂く人事ではなく、施す人事を指す。もらって満足しているうちは、いかに大臣の椅子に座っても真の権力者とは言えないらしい。
 施す人とはどんな人であるだろうか?
 いつでも・・・、いつまでも・・・、これが最高ポストだと思わない政治家、それこそ、敵でも味方でも恐ろしい政治家である。

内野席・外野席

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